最近、日本国内でバンクシーの作品らしき壁画が発見され、「バンクシーの新作ではないか?」と話題になっていますよね。
いよいよ、我が国も彼の創作場所の1つになったのでしょうか?
バンクシーはロンドンを中心に、世界のあちこちで活躍しているグラフィティアーティストですが、その正体については未だに謎に包まれています。
そこで今回は、バンクシーの作品をテーマとした映画「バンクシーを盗んだ男」について、またバンクシーの知られざる素顔について肉薄して行きたいと思います。
映画「バンクシーを盗んだ男」の上映の裏では何が起こっている?
映画「バンクシーを盗んだ男」というのは、時価数千万円~数億円とも言われている、バンクシーの作品を巡るノンフィクション映画。
紛争地区に指定されている、パレスチナ・ヨルダン西岸地区にあるベツレヘムには、パレスチナとイスラエルを分断する高さ8メートル、全長450キロを超える巨大な壁があります。
その壁に、「ロバと兵士」と名付けられた絵を描いたのをきっかけに、バンクシーはパレスチナの住民達から反感を買いました。
パレスチナ人のタクシー運転手ワリドは、ウォータージェットカッターでその壁画を切り取り、無断で壁画をオークションに出品したことから騒動に巻きこまれて行きます。
このノンフィクション映画を製作した背景には、ストリートアートは消されるべきか保存すべきか、またその著作権は誰のものなのかという疑問が、現代社会に問いかける意図に隠されているように感じます。
バンクシーの作品が巻き起こす、政治や社会への影響や現代が抱える問題に、真正面から切り込んだ作品となっています。
バンクシーの知られざる顔が今あらわに!
バンクシーは本名はもちろん、国籍や出生地など全てが非公開の謎の多い芸術家です。
14歳から芸術活動を始めて学校を退学になった、また軽犯罪を繰り返し服役したことがあるなどさまざま噂が飛び交っていますが、これらはあくまで憶測の域を出ていません。
また最近、本人が逮捕されたとネットニュースで顔写真が公開されました。
ところがこれ、あるイギリス人のものだったらしく、実際のところ詳細は不明です。
日本でも、先ほど東京で傘をさしたネズミの絵が発見され、これは彼の描いたものでは?と、騒ぎになっています。
本人のメッセージがないので信ぴょう性は不明ですが、取りあえず作品を都が保管して公開するのだとか・・・。
もちろん、彼の顔が公になった訳ではありません。
いずれしろ、この謎の多さが、彼の作品の魅力のひとつとなっているのかも知れませんね。
まとめ
バンクシーの作品や芸術活動には賛否両論があるものの、それでも数千万円~数億円といった価値が付くところに、やはり驚きを隠せないものがあります。
彼の次の作品が発見されるのはどこなのか、またどのぐらい高値で取引されるのかを、全世界が注目しているといっても過言ではないでしょう。
これからも、バンクシーの芸術活動から目が離せませんね。