断捨離はおかしい面も!家族を巻き込んで強要しては本末転倒ですよ

 

“断捨離” あなたも良くご存知の言葉だと思います。

家に入って来る要らない物を断ち、ずっと家にあって使わない物を捨て、これ以上物への執着から離れることですね。

 

あなたや私も含め、日本人は家の中のスペースを多くの “モノ” に取られて、残った限られた広さの中で生活しているのが現状ではないでしょうか。

それを、極力あっても使わない物を整理し、家の中をスッキリさせることは、ある意味、思考能力を合理的にかつ豊かにする効果をもたらすことでしょう。

 

しかし、断捨離は逆効果にもなる、おかしな面も持っています。

今回は、断捨離の効果的な面とおかしな面をクローズアップして、上手く実践する方法を追求してみたいと思います。




 

断捨離は理屈では効果的で、無駄遣いが減り貯金も増える!

 

 

私の自宅内を面積から見ると、かなり物が占めるスペースが多く、意外に狭い中で暮らしている印象が強いです。

私は2017年頃に断捨離を知り、少しずつこれを実行しようと心に決めました。

 

ただ、捨てることができる物と、捨てられない物を区別するのは容易ではありません。

そこで考えました。

 

若い頃から好きで集めたけれど、現在はほったらかしで、ただ保管しているだけに過ぎない物はないだろうかと・・・。

この際はそれらを優先して、整理・処分してみてはどうか?

 

するとありましたよ、幾つもね。

私が断捨離を知ってこの3年間に整理した物は、以下の4つです。

 

まず真っ先に整理したのは、「キャンプ用品」

私は大学生時代からキャンプが好きで、この頃は高い宿代を節約する目的としても、テントが張れる観光地を中心に出掛けていました。

 

初期はテント1つに、カセットコンロと夜間の照明くらいの装備でしたね。

ところが一緒に出掛ける仲間が増えると、雨をしのぐタープ・折り畳みテーブル・椅子・バーベキューセットなど買い込むようになりました。

 

我が家には、商売用として購入したワンボックスバンがあったものですから、この車にどんどんキャンプに必要な物を積むことが可能だったんですね。

ところが社会人となって数年もすると、必要なものを用意するまでは良いが、段々と後片付けが面倒になって来ました。

 

旅行は自分で食事をこしらえなくても済む、一泊二食付きの宿へ関心が移って行ったんです。

それ以降キャンプ関連用品は、ほとんど押し入れや物置へしまい込んだままになってしまいました。

 

これを災害時にも使える一部の物を除き、全て処分しましたよ。

あいにくどれもお金にはなりませんでしたが、処分費を払うことなく、家のスペースを少し空けることに成功です。

 

続いて処分した物、それは「スキー用品」です。

今から20年~30年ほど前にありましたよね?”スキーブーム” ってヤツが。

 

私は年間それほどスキー場へ足を運ぶ訳でもなかったので、全てレンタルで済ませても良かったのに、格好を付けて “マイ・スキー板” にこだわったんですよ。

そのため周辺用品もついでに購入することになり、靴やウェアなどいろいろ揃えてしまったんです。

 

今はブームも去ってしまったし、体力の低下もあって私はスキーをしなくなりました。

これらは、ウェアのジャケットのみ防寒用に残し、残りは全て処分です。

 

おかげでスキー板で目障りだった玄関の中が、見た目にスッキリです。

靴箱や物置に収納していた靴などもなくなったことで、庭に出しっぱなしだったバケツや、ホースリールなどを代わりに収納できるようになりました。

 

それから処分したものは「自転車」です。

私は体を鍛えるために、山道を駆け抜けられるMTB(マウンテンバイク)と、乗用車のトランクにも積める折り畳み自転車を持っていました。

 

自転車は2015年の道路交通法改正で、車道を走ることになりましたよね。

でも私は、怖くて車道を走ることができなかったんです。

 

それがきっかけとなり、その後ずっと2台はほったらかしだったんです。

新型コロナが蔓延した今年、2台の置き場所が確保できなくなったこともありこれらも処分、折り畳みはお金にはなりませんでしたが、MTBは少しだけお金になりました。

 

私の中で最も処分に勇気を要した4つ目は、大好きだった「一眼レフカメラ」です。

趣味として写真は非常に有意義ですが、一眼レフやミラーレスのようなレンズ交換式カメラは、次々と登場する新型に目を奪われてしまいます。

 

当然購入にはお金が掛かるし、機材を保管するスペースもそれなりに必要です。

それでありながらも、最近は重い機材を背負って出掛けることが、おっくうになって来たんです。

 

ちょっとした散歩から旅行まで、メインで持って行くのは、主にコンパクトカメラになってしまいました。

このまま幾つもある機材を保管庫に置いていても、邪魔になるし価値も下がります。

 

そこでコンパクトカメラだけ残し、あとは全てをカメラ買取店に売却したのです。

売却した時はとても名残惜しかったですが、どれもそこそこの金額で売れたので、今は処分して良かったと思っています。

 

自分の好きだったものを思い切って処分すれば、趣味への執着をなくすことができ、居住スペースを広く確保できるようになるばかりか、今後の出費を減らすことができます。

出費が減った分それを貯金に回せば、それなりに生活へうるおいを持たせることも可能でしょう。

 

あいにく私はこのところ収入が減っているので、これらの断捨離で貯金が増えるところまでは至りませんが、今後の出費は多少なり削減できそうです。

これからあなたが断捨離を始めるなら、まずは自分の趣味の整理から始めてはいかがでしょうか?

 

断捨離は本来自分1人で行うべきであり、家族に強要してはいけない!

 

 

世間でもてはやされている断捨離ですが、効果的な良い面もあればおかしな面もあるので、実践には注意が必要です。

おかしな面と言うのは、生活する上で本来必要とされるものや、どうしても忘れられない好きだったものまで、全部思い切って捨てなさいとされていることです。

 

早い話、不用品だけでなく必要な品までも処分して、生活をリセットして生まれ変わろうと唱えているんですね。

そりゃ思い切って全てを断捨離すれば、新たな気持ちで生活ができるのは確かでしょう。

 

反面、その始まった生活に、不便さを強要される部分も多いと思うんです。

あなたがそれに耐え抜いて行けるのなら、私は何も申し上げることはありません。

 

しかし、どうしても不便に我慢ができず、改めて物を買い求めたとしたらどうでしょう。

また、今まで好きで買い集めて来たコレクション全てを、綺麗に処分したもののこれらが忘れられず、買い直してしまったら・・・。

 

このような事態になっていまったら、断捨離した意味がなくなってしまいますよね?

そのために処分する品は、慎重に選別したいものです。

断捨離したい気持ちが強くても、やってしまったら後悔するかも知れないと予想される物は、最初に除外すべきですね。

 

それから大事なことがもう1つ。

断捨離は基本的に自分一人で行い、自分が所有するものに限り行うべきです。

 

自分が処分に一生懸命だからと、家族の人に実行を強要するのはいけません。

一緒に動いてくれなかったからと、自分のものでない品をあなたの勝手な判断で処分すると、後からエライことになりますよ。

 

私の家庭のことで恐縮ですが、自分一人で家のものを整理しては時間が掛かり過ぎるので、家内にも自分の持ち物を整理するよう迫ったことがあります。

ところが彼女は大反対。

 

でも知り合いからもらった小物や仕事で使った書類など、私からすればどう見ても邪魔な物ばかりだったんですね。

そこで家内が出勤して家にいない間に、コッソリこれらを処分してみました。

 

そうしたら、後でメチャクチャに怒られましたよ。

私は「この家はゴミ箱じゃない!」と抵抗したのですが、彼女は決して納得しませんでした。

 

「あんたにはゴミでも、私に取っては宝物だ」って・・・。

おかげでしばらくの間、全く口を利いてくれませんでした。

あなたが断捨離をしようとするのなら、自分の意志だけで家にある物を整理・処分することはやめて下さいね。

 

家の中にある多くの物を断捨離したいなら、事前に家族会議を開いて、後にトラブルにならないようにしましょう。

下手なことをして、家族が断捨離してしまうようでは本末転倒ですからね。

 

人間関係まで断捨離しては後悔する?

 

 

私の知り合いの方がある日、友人の方たちとこんな話をしていました。

「携帯の中に溜めた電話帳リストが随分増えたんだけど、今度新型に替える時にリストをそのままコピーするか、減らした上でコピーするか迷っている」と。

 

リストはメチャクチャ多い訳ではないので、リスト全てをコピーしたところで、特別問題になることはないようです。

ただ、もう3年以上連絡を取っていない人がいて電話も来る可能性は低いし、その中であまり仲が良くなくて、もう連絡をしたくない人も何人かいるのだとか。

 

リストをスッキリさせて、この先連絡を取り合う可能性が低い人たちを削除しても、損はしないだろうかと悩んでいるんですね。

その問いに何名の方が「うっとうしいと思うのなら消したら?人間関係にも断捨離があって良いんじゃ・・・」と答えていました。

 

私は近くでその話を聞いていただけで、特に意見はしませんでしたが、私の考えでは何も今削除はしなくても、あと数年そのままでいてはどうかと思いましたね。

だって物に比べて、人間関係って大事じゃないですか?

 

3年以上連絡を取り合っていない相手がいたとしても、突然何かのキッカケで連絡を取る必要が出て来るかも知れませんからね。

そのために、改めて重要な人間関係ができ上がることも考えられるじゃないですか。

 

もし惜しげもなく削除してしまったら、連絡を取りたい状況になっても後の祭り。

後悔してからでは遅いのです。

なので、コイツだけは気に食わなくて嫌いだ、と言うリストだけ削除して断捨離するのをおすすめしたいですね。




 

まとめ

 

今回は断捨離の始め方と、その効果に付いてお話しました。

まずはあなた一人の判断で行っても他の人に影響のない、趣味に関する品物の整理・処分から始めると良いでしょう。

処分することで、それをお金に換え貯金ができる可能性もありますからね。

 

ただ断捨離は、良い面ばかりではありません。

おかしな面もあるんです。

 

それは、何でもかんでも処分してしまうことで、後から不便が我慢できずに、また買い直してしまう可能性も十分考えられること。

多少不便を感じても、生活サイクルに影響しないものに限るべきです。

また、大事なコレクションへの思いが断ち切れなくて、改めて集め直すようなことがあっては、元も子もありません。

 

それから断捨離は、基本一人で行うことです。

あなたが勝手に処分しても誰も困らない、自分の持ち物に限定しましょう。

 

家族に強要したり家族の物を勝手に処分しては、ケンカになって家族関係が壊れます。

家族みんなで断捨離する際は家族会議を開いて、前もって整理・処分する物を決めて置くべきです。

下手に家族を巻き込んでしまうと、家族そのものを断捨離する事態になって、本末転倒になってしまいますよ。

 

あと知り合いの人とのお付き合いの断捨離ですが、特にそのままで問題がないのなら、敢えて縁を切ってしまう行動は控えた方が良いでしょう。

わざわざ携帯のリストを消して整理することで、後悔する可能性もあります

今話題の断捨離ですが、十分考慮して実践されることをおすすめしましょう。

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア』

 

 

 

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