睡眠をしっかり取ることは、身体にはとても大切なことだといわれています。
ただ、本来の適切な睡眠時間を超して「寝過ぎかな?」と思われる状態は、反対に身体に悪影響を与える場合があります。
例えば、頭痛が起こるのも悪影響の1つ。
「寝過ぎた状態」というのは、身体には一体どのような影響を与えているのでしょうか?
今回は寝過ぎることで、頭が痛いなど体に悪影響を与える原因と、その治し方について触れてみたいと思います。
寝過ぎるとどうなるの?睡眠の仕組みについて知りたい!
通常、睡眠は身体の疲れ・脳の疲れをリフレッシュさせるのに、とても重要です。
理想的な睡眠は1日7~8時間くらいですが、その睡眠がいつも足りないからといって休日に「寝だめしておこなうかな」という寝方では、眠りが浅くなってしまうことが多いものです。
自分では「疲れを回復できた」と思っていても、浅い眠りが長くなるだけで熟睡状態には入らないので、睡眠によって得られる効果が少なくなってしまいます。
熟睡状態が少ないことで、身体には頭痛や腰痛、体内時計の乱れなどの症状が出て来てしまうのです。
寝過ぎると頭が痛くなる理由と治し方
寝過ぎることで、頭痛が起こりやすくなる症状は、血管の拡張と関係があります。
つまり、睡眠中は身体がリラックスしていることで、血管が拡張する状態が長くなっています。
頭痛はその拡張した血管が、神経を圧迫することで起こるのが原因です。
寝過ぎのために起きる頭痛は2種類あって、それぞれ性質もかなり違っています。
1つ目は「偏頭痛」で、こめかみのあたりがズキズキと痛むような頭痛です。
血管が広がり、頭部の神経が圧迫されることで頭痛が起きています。
この頭痛の痛みは刺激が大脳に伝わることで、かなり激しい痛みを伴うことも多いのです。
もうひとつの頭痛は「緊張型頭痛」になりますが、こちらは反対に血管の方が圧迫されて起こる痛みです。
肩や首など、頭の近くの器官の血管が圧迫されることで、血流が悪くなり脳に血が行きにくくなるのです。
これらの状態が続くことで、脳が酸欠不足に陥ってしまい、頭に痛みを感じてしまうようになるんですね。
痛みの種類としては、後頭部がジンジンするような痛みを訴える方も多いです。
寝過ぎてしまった時に起こる頭痛の治し方については、2つの頭痛のタイプをしっかり見極めることが大切。
まず「偏頭痛」の場合 “冷やす” ことがとても大切で、アイスノンなどで冷やすことや、冷えピタシートなどを貼ることが効果的ですね。
血管を収縮させるためには、コーヒーなどカフェイン配合の飲物も効果がありますが、アロマなども血管を収縮させる効果があり、眠気覚ましに用いられることもあります。
「緊張型頭痛」の場合は偏頭痛とは逆の方法で、冷やすのではなく温める方法を用います。
マッサージをして血行を促すことも効果的ですが、偏頭痛の時は、コーヒーなどの
カフェインを摂取すると逆効果になりますよ。
寝過ぎは頭痛が起こったりして、健康を害してしまいます。
いくら疲れが溜まったとしても、寝過ぎるのはあまり良くありません。
もし、頭痛などの痛みが生じてきても、痛みの種類をしっかりと把握して対策を取れば、次第に治まって来ることでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はいくら疲れているからといって、寝過ぎては逆に身体に悪影響を与えてしまうことをお伝えしました。
十分休息を取るために睡眠をたっぷり取ったはずが、頭痛など起こっては何の意味もありません。
もちろん、そもそも寝不足は、健康に取ってはもってのほか。
できるだけ規則正しい生活を送ることに心掛けて、1日の睡眠時間7~8時間をキープするよう努めたいものです。