転勤がある会社で働いていると、異動の辞令が出る事があります。
けれど、色んな理由で引越ししたくない、と思うのが人間の常ですよね。
もし、転勤を拒否したらどうなってしまうんでしょうか?
退職しないといけないのでしょうか?
今回は、素直に転勤に応じた場合のメリットやデメリット、そして転勤を拒否したら退職金はどう変わってしまうのか、まとめてみました。
転勤族になった時の心得7つ!そのメリットとデメリット
転勤族になった時、認識しておくべきメリットとデメリットを並べてみましょう。
【転勤族のメリット】
・新しい世界が広がる
新しい土地では、新しい同僚たちと仕事をする事になります。
その分、今まで体験できなかったことや、新しい刺激をたくさん受ける事もできますね。
その土地のグルメを味わったり、観光を楽しむ事もできますよ。
・お給料が良くなる
転勤に伴って、各種手当が多く支給されます。
そして、転勤族は基本的に、出世も早くなる傾向があります。
むしろ、“転勤=出世” と言う暗黙の了解がある会社ならば、転勤する度に昇進していく事になります。
私の父が、まさに転勤=出世のタイプでした。
・今までの縁を切りやすくなる
それまで、ご近所さんや身近な知人との関係があまり良くなかった時は、その縁と離れる事ができます。
遠方であればあるほど、自分と周囲の人間関係をリセットしやすくなります。
【転勤族のデメリット】
・引越しが面倒
まずなにより、引越し作業が面倒です。
重たい荷物を運んだり、荷造り&荷ほどきは本当に厄介。
引越しする準備期間がしっかりあれば良いのですが、短い時は本当に慌ただしくなります。
・慣れてきた時にさよなら
転勤族の子供だった私が、一番つらかった事です。
親しくなった友達と、2年程でさよならしなければならない事もありました。
土地や人に慣れて来て、これからが楽しみ!と言う時に転勤する事がありました。
また、学校の授業内容が前の学校と違うとなった時は、付いて行くのに大変時間がかかりました。
・水が合わない事がある
私は、都会の水が体に合いませんでした。
今まで暮らしていた所の感覚で水道を使ったら、体に異変を感じた事がありましたよ。
・家を買いにくい
持ち家を建てる、となったら単身赴任とするか、転勤をしなくなる年齢まで待つ必要があります。
その分、家を持つ決断がしにくくなります。
我が家は私が中学生になった頃、父が単身赴任をするようになりました。
転勤を拒否したら退職しないといけないの?
会社に入る際「うちに入ったら転勤があるよ」、と言われていませんでしたか?
あなたも1度、就業規則を確認しましょう。
就業規則に転勤や異動についての記載がある場合、正当な理由がなければ、転勤を拒否する事はできません。
この場合は「会社の命令に従わない」という理由で、退職させられると言う事も十分あり得ます。
しかし、会社の就業規則に転勤についての記載がなかったり、勤務地限定の社員である契約をしている場合、会社の転勤命令は拒否できます。
仕事の効率上、転勤の必要があるのか?
きちんとした異動の理由があるのか?
と言う時も、転勤を拒否できる場合があります。
なので、転勤を拒否したら、必ず退職しなければならない、と言う事にはなりません。
また転勤を拒否すると、その後の退職金は変わるのでしょうか?
転勤を拒否して退職すると、退職金の金額がグッと減る可能性はあります。
どれほど変わってしまうのか?これも就業規則を確認する必要があります。
そもそも、退職金が出るのは入社して何年以上、と言う条件がある場合があるのです。
年数に満たない場合は、退職金がもらえない事になりますね。
また、どうしても転勤したくないから会社を辞める、と言う時は『自己都合退職』になります。
会社側の都合で辞めさせられる『会社都合退職』とは違うので、金額に差が出る可能性があるのです。
ちなみに、自己都合退職をしてしまって失業保険をもらいたいと言う時は、給付まで3ヶ月間程待つ必要がありますよ。
まとめ
以上、転勤のメリットやデメリット、そして拒否した時の退職金についてまとめました。
奥さんや子供がいると言う方は、ぜひ家族にも相談して、転勤について考えてみて下さいね。
また、自分の場合は転勤を拒否できるのか?退職金はどうなるんだろう?と不安な時は、1度弁護士さんなど専門家に相談してみましょう。