先日自宅で仕事をしていたら、「ピンポーン!」と玄関のチャイムが鳴りました。
「ハイ、どちら様ですか?」と対応すると、「近くでリニア新幹線の工事を請け負っている業者です。」との声がしました。
続いて「お宅の近くを、今度新幹線が通ります。お宅では、井戸水や湧水を生活用水に利用していませんか?」と聞かれたんです。
“きっと新幹線は我が家に近いところを通るんだろう” と、漠然に思っていましたが、業者の方が訪ねて来るほど近くを走るとは予想しませんでした。
そのため、にわかにリニア新幹線が気になるようになりました。
そこで今回、名古屋から我が家の近くを通るリニア中央新幹線の愛知県ルートについて、調べてみようと思います。
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名古屋駅の次の停車駅は中津川駅、そこまでのルートのほとんどが地下
私は名古屋市の隣に位置する、春日井市と言うところに住んでいます。
名古屋駅の次の停車駅は、岐阜県の中津川駅とすでに決まっていたので、きっと名古屋を出たら春日井市か、少し南に位置する瀬戸市辺りを通過するのだろうと思っていました。
それが、先日の工事業者の訪問で、春日井ルートと分かったんです。
で、この辺りは市街地ですから、当然地下を走ることは知っています。
ただ地下を走る以上、とても長いトンネルが必要になります。
その場合、工事の影響により地下水を使っている住宅や会社では、水が濁ったり出なくなる可能性があるんですね。
我家では昔、井戸水を使っていた時代もありましたがすでに枯れ、現在は水道に頼っているので、トンネル工事に影響されることはありません。
でも周辺は、まだ田んぼや畑が残る比較的田舎の地域ですから、井戸水を利用するお宅はきっとまだあるでしょう。
名古屋駅から次の中津川駅まで、ほぼ全線地下を通ります。
では一体、新幹線の地下トンネルは、地下何メートルのところを通るのでしょうか?
次の項で触れてみることにしましょう。
と、その前に、春日井市周辺は実際にどの辺りを通るのか、地図で確かめたいですよね。
そこで「リニア中央新幹線ルート案」と言う、GoogleMapを利用したルート地図を見ると、新幹線はJR中央本線と庄内川にほぼ沿って走ることが分かりました。
距離を測ると、我が家から直線で800メートルも離れていません。
もう1つ「地図蔵」と言うサイトも見てみましょう。
これを見ても春日井辺りは、先ほどのリニア中央新幹線ルート案と、ほぼ同じ場所を通ることが確認できました。
つまりどちらも、正確なルート図である訳ですね。
さらに拡大してみると、JR春日井駅よりやや北東で中央本線と交差しています。
この付近には、中央本線と県道春日井長久手線が交わる踏切がありますが、当分通行止めになることがすでに知らされています。
これ、リニア新幹線の工事のためだったんですねぇ。
しばらくこの付近は、う回の車で混雑することでしょう。
リニア中央新幹線の地下トンネルは、大深度地下を通るんだって!?
さてリニア中央新幹線は、市街地は地下トンネルを通るのですが、地上からどれほどの深さのところを進むのでしょう。
ルートすぐ近くの住民の方は、とても気になるんじゃないでしょうか?
JR東海のホームページを覗くと、「中央新幹線についてのFAQ」があります。
これにはQ.9で「大深度地下を通ると聞きましたが、大深度地下とは何でしょうか」との質問があります。
その答えは次の通りです。
”大深度地下とは、「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」に定められた、通常利用されない深さの地下空間を言います。具体的には「地下40mより深い範囲」または「支持地盤の上面から10mより深い範囲」のうち、いずれか深い方の深さの範囲と定義されており、公共の用に使用することができるとされております。都市部の大深度区間につきましては、法律に基づき、使用認可申請をおこない、国土交通大臣からの使用認可を受けて事業を進めてまいります。”
これを略すと、どうやら名古屋から中津川辺りまでは、地上から40メートルほどの地中を進むようですね。
恐らく自宅直下を新幹線が走っても、全く音や振動を感じることはないでしょう。
ただ、地盤沈下と言う事故だけは避けてほしいものです。
リニア中央新幹線のルートや工事が分かる動画を見てみよう
そんな訳で、いよいよリニア中央新幹線が現実味を帯びて来ました。
しかし終着駅となる名古屋駅ですが、東口(桜通口)から周辺を見ると、どこにも工事らしい姿を発見することができません。
ただ西口(太閤通口)から駅を見ると、それらしい囲いを発見します。
大都会の駅であるだけに、もうすでに工事は進んでいるはず。
そこで、進捗(しんちょく)状況が分かる動画などないか、探してみました。
するとありましたよ。
駅にそびえ立つツインタワービル、”JRセントラルタワーズ” の地下75メートルで、活発に工事が行われていたのです。
その映像をぜひご覧下さい。
出典:日本経済新聞社
また、東京から(現実は品川から)名古屋まで実際にどこを走るのか、バーチャルで空撮した動画を見つけました。
かなりリアルにルートをたどって行くので、こちらもご覧いただきましょう。
協力:Donboolacooさん
この動画を見ると、本当にリニア中央新幹線はできあがるんだと、気持ちがワクワクして来ます。
山梨県から長野県にかけてのアルプスルート工事が困難とされ、2027年の完成予定に間に合うのか、危惧される部分はあります。
しかし、無事完成したおりには、温かく迎えてあげたいものですね。