日本人なら、誰でも一度は足を運んだことがある寺や神社ですが、実はその違いについては、意外に知らないと言う方も多いのではないでしょうか。
あなたも、そもそもそんなこと何も気にしないで、今までお参りをして来たのではありませんか?
でもふと考えてみると、興味深く感じることでしょう。
そこで今回は寺と神社の参拝方法の違いや、寺と神社で頂く時の作法の違いなどについて述べて行こうと思います。
寺と神社の参拝の方法に違いってあるの?お参りの基本をマスター
寺と神社の違いを簡単にいうと神社は「神道」、寺は「仏教」に属する宗教施設であり、また神社の崇拝の対象は八百万(やおよろず)の神、仏教では仏様とそれぞれ異なっています。
では、寺と神社のお参りの基本マナーについて、
それぞれ説明して参りましょう。
①寺への参拝方法は?
寺の参拝方法は合掌が基本で、手を叩くことはしませんので気を付けて下さいね。
合掌と言う点を除けば、基本的なお参りの手順は神社と、ほぼ同じと理解して良いでしょう。
まず、寺の入口である山門の前で一礼し参道を進みます。
寺の場合は参道の中央を歩いても特に問題はありません。
参道の途中に手水舎がある場合は、手や口を清め、本堂へ向かいます。
また本堂の前に常香炉がある場合は煙を浴びて心身を清め、お線香をお供えさせていただきましょう。
本堂の前へ進み、御本尊となっている仏像の正面に立って賽銭を入れます。
賽銭は投げ入れるのではなく、賽銭入れにそっと手を伸ばして静かに入れて下さい。
さらに、鈴や鐘などがあれば鳴らします。
この後で、姿勢を正して合掌します。
静かに手を合わせ、心の中でご祈願をした後、手を合わせたまま深くお辞儀をします。
合掌が終わったら、最後に御本尊に向かって一礼して、その場を立ち去りましょう。
②神社への参拝方法は?
神社での参拝方法は、「二礼二拍手一礼」が基本です。
「二拝二拍手一拝」とも言います。
神社に着いたらまず入口となる鳥居の前で一礼し、参道を歩いて拝殿へと向かいます。
参道の中央は神様の通り道としている神社も多いので、左右どちらか端を歩くのが基本です。
手水舎で手や口を清め、拝殿の前まで来たら心を穏やかに整えましょう。
賽銭箱に賽銭を入れ、紐を引いて鈴を鳴らして神様をお呼びしますが、賽銭と鈴の順番は逆でも良いとされています。
その後、まず2回礼をしてパンパンと2度手を叩き、最後にもう一度礼をします。
礼は頭を下げるだけでなく、姿勢を正して腰を曲げてお辞儀するのが、正しい作法となっています。
今、流行りの御朱印集め。寺と神社で頂く時のお作法の違い
御朱印とは、神社や寺をお参りした証としていただく印です。
実は寺と神社で、御朱印に区別や決まりは特にありません。
ただ、寺と神社で御朱印帳を分ける必要はないと言っても、寺社それぞれの考え方があるので一応分けて考えておいた方が良いかも知れませんね。
ここでは、寺と神社で共通した御朱印を頂く際の作法について見て行きたいと思います。
①まずは参拝する
まずは参拝をして、手を合わせる事が大切です。
参拝方法は、まず手水舎で口と手を清めます。
神社では二礼二拍手一礼、寺院では軽く一礼をして合掌をします。
寺の場合は柏手をしないように、気を付けましょう。
②御朱印所で御朱印をいただく
御朱印所で「御朱印を頂けますでしょうか」と、お願いすれば心良く対応してくれます。
ただ大きな寺社などでは、御朱印が何種類かある場合もありますので、希望があればきちんと伝えましょう。
③御朱印代を支払いお礼をする
御朱印代はだいたい、300円から500円としているところが多いようですが、「お気持ちで」と言われることもあります。
このような場合でも、同じく300円から500円を払うと良いでしょう。
受け取る際の作法は特にありませんが、心を込めて「ありがとうございます」と、感謝の言葉を伝えて下さい。
また受け取る際は両手でいただき、お辞儀をしましょう。
まとめ
今回は、寺と神社の参拝方法の違いや、お寺と神社で頂く時の作法の違いなどについて、詳しく述べて来ました。
少しは、あなたのお役に立つお話しになったでしょうか?
今後、あなたが寺や神社に行く際の、参考にしていただけたら幸いです。