ここ数年は夏になると毎日全国的に猛暑が続き、特に都市部ではヒートアイランド現象が起こって、社会問題となっていますね。
ところでヒートアイランド現象とは、具体的に、どんな状態を表す言葉なのでしょか?
また、ヒートアイランド現象の対策のために、個人でできることはあるのでしょうか?
今回は、このふたつのことについて、詳しく見て行きたいと思います。
どういうこと?ヒートアイランド現象をわかりやすく説明すると・・・
ヒートアイランド現象とは、郊外に比べ、都市部ほど気温が高くなる現象のことです。
東京では過去100年間の間に、年間平均気温が約3℃上昇しています。
中小規模の都市の平均気温上昇が、約1℃であるのに比べると、温度差がかなり大きいですよね。
これは地球温暖化の影響ももちろんありますが、ヒートアイランド現象による影響が、大きく現われていると言われています。
ヒートアイランド現象は、都市部の平均気温を高め熱帯夜を増やし、住民の生活や健康にも影響を与えたり、自然環境にも影響を及ぼします。
それだけではなく、局地的な集中豪雨をもたらすなどの問題を引き起こします。
東京など都市部では「ゲリラ豪雨」と呼ばれる予測困難な集中豪雨が増えており、下水工事中の作業員が流されて死亡する事故も実際に起こっています。
またヒートアイランド現象に伴い、近年、熱中症などによる緊急搬送人数が増加していますね。
東京都内でも、熱中症による救急搬送の患者が、年々断トツに増加しているんです。
熱中症による死亡と、真夏日・熱帯夜の熱に相関関係があると言う、研究報告もされているようです。
ヒートアイランドを食い止めよう!夏のエアコンの使い方
ここでは、ヒートアイランド現象を少しでも食い止めるために、個人でできることに付いて考えてみようと思います。
1) エアコンの温度設定は28度に
夏の暑い時には、ついエアコンに頼りたくなってしまいますよね。
しかし、エアコンの温度設定は28度にして、服装を工夫したり水分をこまめに取るようにして乗り切って行きましょう。
クールビスという言葉が使われて久しいですが、まだまだ仕事上の服装は、無理して正装していると思います。
もちろん規則を破る訳にはいかないものの、頑張って自分でできる範囲で暑さ対策を行うようにして下さい。
2) エネルギー節約の意識も大切
家庭の中には、エアコン以外にも、家族が快適に過ごすためのさまざま設備が整っていると思います。
しかし、誰もいない部屋の電気を付けっぱなしにしたり、用も無いのに冷蔵庫を開けっ放しにしたりすると結果的にエネルギーを消費し、かえって熱を生み出すことになってしまいます。
普段から、自分の身の回りで使われているエネルギー量に注目し、自分が使っているエネルギーに無駄はないか、節約できる部分はないかなどいつも意識することが大切です。
まとめ
今回は、ヒートアイランド現象について、この現象を食い止めるために、各人が個人でできることをお話して来ました。
いずれまた暑い夏がやって来ますが、決して無理のない範ちゅうで、自分にできる対策を積極的に探してみましょう。
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