突然の訃報で葬式の連絡が・・・。
でも急なことで用意ができていないし、何から用意すれば良いか分からない時もありますよね?
万一の訃報に準備が間に合わないことも考え、ある程度、日頃から冠婚葬祭の準備は
しておかないといけません。
お通夜・葬式・告別式など、葬儀に参列する際や法事法要では、持ち物や身に付けるマナーを知っておくことも必要です。
今回は基本的なところで、まずは数珠を持つ意味を解説します。
また、急な葬式でも数珠は必要か、宗旨宗派との違い・男性の使い方についても、述べることにましょう。
そもそも数珠の持つ意味を知っていますか?葬儀に持参する理由とは・・・
お通夜・葬式に参列するなら、数珠は “絶対に必要” です。
数珠は、仏様を礼拝する際には欠かせない法具になります。
数珠を持たないで礼拝するのは、仏様を鷲掴みする失礼にあたる行為と、言われていますよね。
そもそも数珠の由来は、古代インドのバラモン教とも言われています。
それを、お釈迦様が仏教に取り入れたと伝えられ、もとはお経を読む際に数を数える道具でした。
このことから数珠は数を念ずることを意味して、「念珠(ねんじゅ)」とも呼ばれます。
その後、数珠は日本に仏教と同時期に伝わり、鎌倉時代には一般の民衆にも広がって、各宗派に合わせ現在の数珠の原型ができたのです。
この頃には、数珠には念仏を数える道具としての役割の他に、礼拝用の法具としても重要視されるようになりました。
数珠の珠の数は108個が基本になっていますが、この数は心の煩悩を表す数ともされています。
実際に私達が使っている数珠の数は108以外にも持ちやすいように半分の54、さらに半分の27や108にちなんだ18など、色々な種類があります。
珠の中には、房(ふさ)の付いている親玉と言うT字型の穴が開いている玉があり、これを中心としています。
また、数珠は仏具でもあり、数珠には仏様が宿るとされていますね。
仏様が宿るとされている数珠には、魔除け・厄除けの効果があるとか。
これらのことから、葬儀で礼拝する際に失礼にならないように、数珠を付けるようになりました。
数珠の持ち方には男女の違いがある!?ちなみに男性の持ち方はどのように?
数珠には、宗派ごとに形や用い方に決まりごとがあります。
数珠を選ぶ際に注意しないといけないのは、自身の宗派に合わせたものを参考にしないといけないことです。
数珠の正式な形である108玉が揃うものが「本式数珠」と言われており、一般には二重にして使用します。
宗派に合わせる場合は、これを選びます。
これに対して、持ちやすいように玉の数を簡略した数珠を「略式数珠」と呼び、一般的に一重で使用されます。
宗派不問なら、数珠はこれで良いです。
通夜・葬儀では、必ず「本式数珠」を用意しないといけない決まりはないので、通常の通夜・お葬式では「略式数珠」を持参すれば間に合います。
男性用と女性用の数珠の違いは、主に玉の大きさや全体の長さ・房の色にあり、男性用と女性用を混同して使用はしません。
女性用は玉が小さく色は淡いものが多いですが、男性用は玉が大きく、濃い色が多いですね。
続いて、数珠の持ち方に関してです。
宗派によっては数珠の持ち方・使い方が違うようですが、これに関しては、実は “男女の区別” と言うものはありません。
数珠を持って移動する際は、左手に持って移動します。
お経を唱えたり仏様にお参りする際、故人を偲ぶ際は両手に掛けて使います。
数珠を使う時は、左手に数珠を掛けて右手を添えて合わせるか、両手をあわせて数珠をかけて使います。
この時、親指は外して使うのです。
お通夜やお葬式でお焼香する際は、数珠は左手にかけて右手でお焼香をして、両手をあわせて合掌します。
まとめ
■お通夜・葬式に参列するなら、数珠は必要。
■数珠の珠の数は108個 が基本とされているが、持ちやすいように半分の54個のものがある。さらには半分の27個、108にちなんだ18個など色々な種類がある。
■数珠には、宗派ごとに形や用い方に決まりごとがあり、男女で数珠の形が違う。
■数珠の正式な形である108玉が揃うものが「本式数珠」と言い、持ちやすいように
玉の数を簡略した数珠を「略式数珠」と言う。
■宗派により数珠の持ち方・使い方も違うが、一般的な数珠の持ち方は男性も女性も同じ。
訃報はいつ来るか分からないものです。
いつその時が来ても大丈夫なよう準備をしておき、葬儀の際には失礼のないよう心掛けたいですね。